あら……散策をしている間に、時間が経ってしまいましたわね。
プロデューサーさん。本番前のお茶に付き合ってくださいますか？
ティーセットは持ってきていますの。

どうぞ。いいアールグレイの茶葉が手に入りましたの。
冷めないうちに召しあがってくださいまし。

いい香り……心が落ち着きますわ。
誰かをおもてなしして、会話に花を咲かせる。素敵ですわ。
お茶の時間は、私にとってとても大切な時間なのです。

ですが……最近、私にも心境の変化がありましたの。
今もそうです。椅子に座ってお茶を楽しみながら、
心のどこかでもっと散策したかったと、へそを曲げていますの。

うふふっ、子どもみたいでしょう？自分でも驚いていますわ。
他人事みたいな顔をなさらないで。貴方にも関係してますのよ？
私を少しわがままにしたのは、きっと……。

……これ以上はやめておきますわ。
私はアイドルですもの。この気持ちを、お茶会のお喋りで
終わらせてはいけません。伝えるべき場所でお伝えしますわ。

ティーカップは置いてきましたわ。
今の私はいつもと違いますわよ。とっても大胆な気分ですの。
プロデューサーさん、まばたき禁止でご覧になって♪