まあ！
アイドルとしての宣伝用に、お写真を撮っていただけるのですね。
私、撮られるのは、不得意ではありませんの。

プロデューサーさんが私におもてなししてくださる日々は、
まるで、さまざまな銘柄の茶葉のよう……。

今日はどんなお味が楽しめるのでしょうか。
胸が高鳴りますわ♪

なんだかみなさん、お忙しそうですわ……。

（スタッフＡ）
すみません、バタバタしてて……。
朝からいろいろトラブルが重なってしまって、
みんなピリピリしちゃってるんです。

そうなのですね。みなさん、お疲れさまです。
やはり、労働というものは大変なのですね……。

（スタッフＡ）
まぁ、そうですね。
それより相原さん、今日は撮影よろしくお願いします！

はい。よろしくお願いいたしますわ。
それで私は、こちらに立てばよろしいんですの？
こんな感じでよろしいでしょうか？

（スタッフＡ）
すみません、相原さん！機材トラブルで全部撮り直しなんて。
ほんと、すみません。もう一回、撮影お願いします！
なんでかなぁ、どうしてこうなっちまって……あぁ、くそっ……。

私は気にしておりませんわ。
ですから、謝らないでください。

（スタッフＢ）
ありがとうございます、相原さん。
……なぁ、ちゃんと機材チェックしてたのか？

（スタッフＡ）
したよ！当たり前だろ！

…………。

プロデューサーさん。
撮り直しになってしまうこと、
あの方、とても謝っていらっしゃいましたわ……。

私、それほど嫌ではないのです。
お写真を撮られるのは、とても楽しいですし……。

労働とは、みな、こういうものなのでしょうか？
もっと、笑ったり……。
もっと、おしゃべりしたり……。

…………。
もし、ここにティーセットがあれば……。
私がみなさんに、紅茶のおもてなしができますのに……。

道具がなくって、おもてなしができず……。
私、とても歯がゆく思っておりますわ。

（選択肢）
おもてなしってそういうことかな？

プロデューサーさん？それはどういう……。
…………。

道具がなければ……。
おもてなしは……できない……。
…………あっ。

プロデューサーさん。
まだもう少し、お時間は大丈夫でしょうか？
それと……よろしければ、お手伝いをお願いできないでしょうか？

よいしょ。ええと、本数はこれで……。
うふふ♪缶に入ったお飲み物というのは、便利なものですわね。
自動販売機さんに感謝ですわ♪

紅茶だけではなく……
日本茶、コーヒー、オレンジ、ソーダ、スタミナドリンク……。
みなさんに、お好きなものを選んでいただきましょう。

そして感謝は、プロデューサーさんにも。
運ぶのを手伝ってくださり、ありがとうございます。
それから、もうひとつ、……気づかせてくださったことにも。

おもてなしは『形』ではありません。
誰かに喜んでほしいという、
その願いこそがおもてなしなのだと……。

プロデューサーさんのおかげで、
それに気づくことができましたわ。
さぁ、参りましょう、プロデューサーさん。

スタッフのみなさんに、今の私ができるおもてなしを届けに……。

みなさん、お疲れさまです。
お飲み物を買ってきましたので、どうぞ、ひと息お入れください。

（スタッフＡ）
あ、相原さん……!?
わざわざ買ってきてくれたんですか？
あ、ありがとうございます！

お礼など必要ありませんわ。
撮り直しとお聞きして、私……。

胸が高鳴っておりますの♪
だってみなさんとご一緒に、楽しいひとときをもう一度、
過ごすことができるんですもの！うふふっ♪